ここ数年、育児教室でお母さん方にお話してきたことを、まとめてみることにしました。
子育てに対する不安はお母さんだけでなく、社会全体が抱えている大きな課題のように思います。「話を聞いてよかった」といってくださる方も少なくないので、もっと多くの方にお知らせしたいと思いました。
私は育児教室でお話しすること以外にもカウンセラーとして、お母さんや学生など、いろいろな方の相談を受けています。カウンセラーになった過程には、学校やさまざまなセミナー、専門書などでの学びがありましたが、何より私自身が苦しんだ中から見つけた思いをベースに、日々、出会う人々の苦しみと向かい合っています。そうしていると、子ども達の苦しみの向こう側に、親達自身の苦悩が見えてくるのです。
人が苦しまないためにはどうしたらよいのでしょう。人が本当に幸せになるためにはどう生きればよいのでしょう。“子どもが育つ”ということを通じて、ここに、私なりの答えをお伝えしたいと思います。
子育てに悩む人にとって、また、生きることに悩む人にとっても、ひとつの方向を示すものとしてご活用いただければ幸いです。
